あせも

あせもとは、汗が肌表面や汗腺に溜まることで、菌が増殖し炎症が起こったものです。あせもが起こりやすい部分は頭、首、背中、腰、お尻などですが、寝ている状態の多い赤ちゃんにとっては、常にベッドや布団に接している部分は汗が溜まりやすく、しわが多い手首や足の付け根、首回りなどにもあせもがよく起こります。

小児にかかりやすい病気「あせも」

治療

あせもは家庭でのスキンケアで治すのが基本です。
スキンケアをしているのにもかかわらず、あせもが治らなかったり、あせもをかき壊したりしてしまった場合は、ステロイド外用剤や抗菌剤を処方することもあります。皮膚に傷を残さないためにも早めの治療が大切です。気になる場合は当院にご相談ください。

あせもを作らないために

  1. 汗をかきっぱなしにせず、お風呂やシャワーで汗を流す
    • 裸でいるとかえってあせもができやすくなるので、汗を吸いやすい肌着(木綿・ガーゼ)を使いましょう。
    • 汗をかいたらこまめに着替えましょう。
    • 特に暑い日には1日に朝夕2度、お風呂やシャワーに入れないとあせもになります。
    • 寝着いてから1~2時間は頭や背中にたくさん汗をかきます。この間は特に部屋を涼しくしてあげましょう。
  2. 涼しくする
    • あせもがひどいときは、エアコンを使うのもいいでしょう。
    • また冷やしすぎないように扇風機を使うのも有効でしょう。扇風機を使うときは首振りを使い、微風にしましょう。
    • 頭にあせもが多い子にはアイス枕も有効です。
  3. 薬を塗る
    • あせもがひどい時にはステロイド外用剤が有効です。
    • かき壊したところには抗菌剤を処方することもあります。
    • 処方された薬を指示通り適切に使用しましょう。

あせもと似た疾患

あせもと似た症状が皮膚にみられる疾患は他にもたくさんあります。代表的なものには、アレルギー性接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、汗疱、化膿性汗腺炎などがあります。気になる症状があれば、当院にご相談ください。

監修者情報

及川 茂輝 院⻑

東京大学文学部大学院終了後、福島県立医科大学医学部に入学。その後、神奈川県立こども医療センター、国立病院機構横浜医療センター、横浜市立大学医学部付属病院での勤務を歴任。「あかちゃんとこどものために世界で一番よいクリニックを創る」ことを使命とし、育児に悩むお父様、お母様の気持ちに寄り添う医師として診療を行う。・日本小児科学会認定 小児科専門医
・日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医